あんまり情報なくて困ったことを纏めておこう
概要
ファレホ公式サイト | 株式会社ボークス (volks.co.jp)
スペイン発のプラモ用水彩アクリル塗料
日本では ボークスが代理店
Amazon または ボークスの店舗、オンラインストアで購入可能
送料は高め
ボークスが出しているプラモ ブロッカーズ シリーズでは
ファレホを使うカラーガイドがある
※が、エアブラシが使える環境にある人は ラッカー系の列を参照してカラーを選んだほうが後悔しないと思う
ちなみに、ブロッカーズ Fiore ロベリアでは平然と終売している ガイアノーツ VO-02 アイスコバルトブルーを要求していたりするという、色選びの容赦の無さがある
購入:何を買う?
種類の認識
モデルカラー、ゲームカラーが筆塗り用
モデルエアー、ゲームエアーがエアブラシ用
モデルカラーとモデルエアー、ゲームカラーとゲームエアー それぞれ全色があるわけではない
従って、エアブラシ使用を想定するが、筆塗り用を選ばざるを得ないこともある
また、ゲームカラーには新旧が存在する
ショップによっては旧しか置いていないところもある
色の選定
プラモのカラーガイドに従う場合はそれを選ぶ
(私の知る限り、ボークス製[ブロッカーズなど] のプラモしかないと思う)
独自に選定する場合は必ず公式サイトで色見本を見ておく
ファレホ公式サイト – モデルカラー | 株式会社ボークス (volks.co.jp)
ファレホ公式サイト – ゲームカラー&ゲームカラーインク | 株式会社ボークス (volks.co.jp)
Mr.カラーやガイアノーツなどはキャップが色見本になっているが、
ファレホはキャップが色に対応しておらず、ボトルでわからない
事前情報無しだと色を選びにくい
グラデーションを想定する場合、ゲームカラーの場合は「BSL」という組み合わせが参考になる
下記サイトで参照できる
ファレホ公式サイト – ゲームカラー&ゲームカラーインク | 株式会社ボークス (volks.co.jp)
ボトルを選ぶとき、状態を気にすること
振ってみて軽く液体が動く感覚があるものがベストだと感じた
「シャバシャバ」としていたり、逆に液体を感じないボトルは避けたほうが良い
必須アイテム
薄め液としての専用シンナーが必要となる
ボトルから出した状態では塗れないことはないが濃い塗膜になってしまうし、
そもそも塗りにくい
70524 #200 ファレホ専用シンナー(小) | ボークス公式 ホビー天国オンラインストア (volks.co.jp)
ちなみにこの商品は 「モデルカラーの200番」として売られているので、
エアブラシシンナーの棚ではなく、モデルカラーの棚の下の方を探すこと
エアブラシの使用を想定している場合、後述のエアブラシシンナーを買うと思うが
それは筆塗りでも代用が可能
他の薄め液や、最悪 水でもいけるとは思うが塗った結果に違いは出てくるであろう
エアブラシ用アイテム
その前に、エアブラシで吹く場合は最低限 0.17 MPa 出せるコンプレッサーが必要となる
タミヤ パワーコンプレッサー、Wave 217、Nitro comp V2 などなど
タムコンフレア(メテオのOEM?) 0.05 MPa では詰まって吹けず、エアブラシがつまりまくってクリーニングも大変だった
下記のコンプレッサーが安いながらもファレホが吹けたので参考までに
0.3mm のエアブラシも付属するので、スターターとしてはおすすめ
Amazon | ツールズアイランド(Toolsisland) エアブラシ エアーコンプレッサー オイルレス ミニコンプレッサー 静音 簡易日本語説明書付 【スターティングキット (3Lタンク付き)】 | エアコンプレッサー
71261 エアブラシシンナー | ボークス公式 ホビー天国オンラインストア (volks.co.jp)
71562 フローインプルーバー 200ml | ボークス公式 ホビー天国オンラインストア (volks.co.jp)
エアブラシで吹く場合、この2アイテムが必須となる (らしい、試せてない)
エアブラシシンナーが薄め液、
フローインプルーバーが 「乾燥速度を遅らせることでエアブラシに詰まりにくくする添加剤」
塗料皿
模型用塗料皿でも、学生の頃の水彩用パレットでも良い
紙コップはやや難しいと思う
他の水性塗料と違って使用量がかなり少なくなるため
ちなみにボークスでウォーターパレットというものもある
ファレホは乾燥がかなり早い
水分を維持させることで乾燥を遅らせ、塗料の使用期間を伸ばせる
ただ、これを使う場合は 水で薄まるのでシンナーと併用しにくい
ウォーターパレット | ボークス公式 ホビー天国オンラインストア (volks.co.jp)
やり直しに
塗装のやり直しには ラッカー系塗料用 うすめ液、つまりシンナーで良い
いろんなところで紹介されている 界面活性剤のやり方は ファレホに通用しない
つまりそれで剥がれないほどファレホは頑丈な塗膜を形成する
洗浄用アイテム
※選定中、ファレホのやつを使っているがうまく落ちない
他
Mr.攪拌用メタルボール | 塗装支援ツール | 塗装用具 | GSI クレオス Mr.HOBBY (mr-hobby.com)
ボトルに入れて撹拌させると良い様子
近日試す
他「筆」「乾燥させるための何か(後述)」があると良い
もし残しているなら、学生の頃の筆洗があると良い
下記、乾燥用
Mr.ペイントステーション(4個入り) | 塗装用持ち手 | 塗装用具 | GSI クレオス Mr.HOBBY (mr-hobby.com)
Mr.ネコの手・持ち手棒ミニクリップ<36本入り> | 塗装用持ち手 | 塗装用具 | GSI クレオス Mr.HOBBY (mr-hobby.com)
使い方
とにかく振ること
ブラウン、振る前
振った後、上側の色の分離が解消した
また、ボトルからプッシュしたときにドロっとしたものが出ない場合、更に振る必要がある
シャバシャバの液が出る場合は振りが足りない
少量、塗料皿に出す
必要なパーツを塗る分だけ出す
薄めは 塗料1 シンナー0.5 とかそれぐらいが良いと感じた
筆や塗料の状態にもよる (この辺はラッカー系と同じ) ので、一概ではない
パーツに塗ったら、すぐに塗料皿と筆は洗浄する、水でOK
「重ね塗りのために置いておく」はできない
故にケチ症が出てしまう場合は、塗料ボトルは2本ずつ買うと気兼ねなく使っていけるかもしれない
使い捨てスプーンで特徴を掴むこと
いきなりプラモに塗ろうとすると失敗する可能性が高い
プラモの塗装で定石の、スプーンへの塗装で塗り方を確認すると良い
重ね塗り前提で、ムラがあっても気にしない
一回塗って「ムラがある」と思って慌てて塗りにいかないこと
乾燥してから重ね塗りすることでカバーできる
エアブラシとかだと 一回で綺麗に塗れてしまうが、
筆だとどうしてもムラが出るし、エアブラシっぽくはならない
塗り方についてはいろんなおすすめが出てくるが、
私個人としては「縦一回目、横重ね塗り」が良いと感じている
※水性ホビーカラーなどは また違った塗り方をする (色を置くイメージ / 希釈率や乾燥速度の差)
これはファレホならではの塗り方と思う
なお、重ね塗りはしすぎると塗膜が厚くなりすぎる
この状態は塗膜がひび割れることもある
ひび割れまでしてしまったらやり直し
良い点
臭いほぼなし
つまり塗装ブースを用意しなくて良い
常設できている人は関係無いが、都度片付けている人にとってはとても手軽
水洗いできる
水性なので当たり前だが、水洗いできる
ファレホから出ている洗浄系のアイテムも水道に流して良いと書かれている
乾燥が早い
塗装して1~2分で重ね塗りできる状態になる
塗装を完成させるまでの時間が短く、塗装⇒組み立てが早い
なお、完全乾燥は24時間ほど
化学変化を起こしてより頑丈になっていくんだそうだ
塗膜が強い
先述の通り、界面活性剤にかけようが、水をかけようが剥がれない
他の水性塗料は使ったことがないのでわからないが、強度はラッカー系と同じぐらい
やり直しがしやすい
シンナーを軽くにじませた筆で、塗るようにするだけで塗膜が剥がれていくので
やり直しがしやすい
ラッカー系の場合、シンナーかペイントリムーバーを使うことになるが、
パーツを浸してしばらく置く必要があり、プラスチックを痛める原因にもなる
上の写真は実際に剥がしたものだが、部品に白化が見られる
※かなり古いプラモデルというのも原因ではある
注意点
エアブラシ塗装にクセあり
エアブラシ用シンナーとフローインプルーバーを添加して、
なおかつ高圧で吹かないとエアブラシが詰まる
更に塗料を入れたらすぐ使い切らないとやっぱり詰まる
という、エアブラシ用途だと使いづらいと感じる
この点はラッカー系のほうが手軽である
メタリック系はラッカー系がおすすめ
モデルカラー 171 シルバーを塗ったもの
私がまだ筆塗り初心者ということもあるが、他の色に比べて塗りにくい
低圧のコンプレッサーを使っている人は、
メタリックはラッカー系をエアブラシで吹いたほうが良い出来になると思う
高圧のコンプレッサーを持っている方は ファレホをエアブラシで使うときれいになる
・・・が詰まりまくって吹くのが大変だった
ちなみにガイアノーツは メタリック用の薄め液とかも出しているので
きれいな仕上がりになる(らしい)
入手性が悪い
ボークスの店頭に行くか、オンラインストアで注文する必要がある
店頭が近くにない人は必然とオンラインストアを利用することになるが、送料が高いし、すぐ届かない
その上でヨドバシなど量販店に卸されていないので、他店舗で入手もできない
買うときは計画をしっかり立て、一気に購入する必要がある
新しい世界には突入していく精神の私だけども、
筆塗りは難易度が高い
だが、エアブラシ以上に手軽に塗装できるのは良い
少しの塗装で活用していこうと思う
塗装サンプル
※初心者のものであることを留意
30 Minutes Sisters ヘアスタイルパーツ Vol.4 に グレイシャーブルーとスチールグレーを塗装
元々はブラウンの成型色だが、がっつり隠蔽して色変更ができている
ブロッカーズ Fiore ロベリア のヘアパーツにグレイシャーブルー
写真では大変わかりづらいぐらい成型色がしっかりしているので、
実は塗装しなくても結構良い出来になると思う (まだ組めてない)
塗装することでつや消しや、プラスチック感を消せるのが違いか