CentOS終了、と賑わうLinux界隈
ただこの表現には語弊があると感じる
CentOSのうち終了するのは CentOS 8、CentOSの系列では CentOS Streamは生き残る
出典:ZDNet Japan
https://japan.zdnet.com/article/35165158/
CentOSとCentOS Streamの違い
実用上ではCentOSと大差ない
dnf -y updateによってOSのバージョン自体もあげられるぐらい
CentOS8 を CentOS9 にアップするとき、これがdnfで提供されるイメージ
ただそれだけならばそこまで変わりはないが、何がそこまで反感を買っているのか
これまでのCentOSは RHEL から商標などいろいろを調整したもので、「RHELのフリー版」のようなイメージで利用できた
CentOS Stream は RHELに取り込む機能をテストする「RHELの実験体」的な位置になり、たとえ動作不良を起こしても利用者の自己責任扱いになるらしい
そこが大きな反感を買っているところになるのだろう
出典:Miracle Linux
https://www.miraclelinux.com/tech-blog/difference_between_centos_and_centos_stream
代わろうとするRHELフォークたち
「そんなCentOS使ってられるか!俺たちは新たな”CentOS”を作る」
というものたち
流し見した程度でもかなりの数が出てきたようだが、何種類あるのか
AlmaLinux
https://almalinux.org/
2021/2/14時点、2021/1/28 更新の8.3-beta が最新
CentOSがそうなると言ったとき、真っ先に動いたのがこれらしい
2/14時点ではベータだが、先のZDNet Japanの記事によれば 今四半期中にリリースとのこと
1/18時点でその記述のため、開発元の Cloudlinux の会計年度がどうなっているかにもよるが、4-3と考えるならば3月末までに出すと読み取れる
Rocky Linux
https://github.com/rocky-linux/rocky
2021/2/14時点、未リリース
CentOS のオリジナル共同開発者が立ち上げたもの
オープンソースなので手動者が開発をやめてもフォークされて開発は続くと思われる
出典:OSDN Magazine
https://mag.osdn.jp/20/12/15/174100
Oracle Linux
https://www.oracle.com/linux/
2021/2/14時点、8.3が最新
新規ではないが、RHEL/CentOS互換・・・らしい、試していないのでわからない
リポジトリはdnfで利用できるらしい
Scientific Linux
https://scientificlinux.org/
2021/2/14時点、2020/10/18リリースの 7.9が最新
研究所がリリースしているLinux、CentOS/RHEL互換、割と老舗
積極的な更新がない・・・ように見えるので常に最新を先取るには不向きな印象
Springdale Linux
http://springdale.math.ias.edu/
2021/2/14時点、8.3が最新
調べるまで名前も聞いたことがなかった・・・
それぐらいなので企業での利用もあまりなさそう
結局企業が採用するのはどれなのか
CentOS 6・・・というブラック寄りのジョークはさておき
企業ならはRHELを採用するのは当然だが、CentOSを使っているところもある
今回の発表を受け代わりに使われそうなのはどれか
下記利用率調査によれば、いっそ ubuntu/Debian に乗り換える傾向にあるらしい
ただこのグラフは個人向けのような印象もある
出典:https://w3techs.com/technologies/history_details/os-linux
しばらく調べてみたが、「企業はどれに乗り換えるか」みたいな記事を見かけないので
平然とWindows7やCentOS6が利用される現在、サポートの終了したCentOS 8ですら使い続ける企業が基本なのだと思われる
とりあえず私はAlmaLinuxに乗り換えを検討してみる