VCV Rack Extrose式チュートリアル
チュートリアル[1]:ダウンロードした Rack が「初期不良品」でないか確認する
1. 右クリック(Add Module) で「Core: Audio Interface」を選び追加 (図:左のモジュール)
2. 右クリック(Add Module) で「Fundamental: VCO」を選び追加(図:右のモジュール)
3. 「Core: Audio Interface」の「Outputs」の「1」から、「VCO」の「SINE」へドラッグし、ケーブルを引く
4. 「Core: Audio Interface」の「Audio device」にて音の出るのオーディオデバイスを選択する
左のスピーカーから音が出れば初期不良品ではないので、そのままお使いいただけます
音が出ないとき、オーディオインタフェースにて恐らく「2 in, 0 out」となっているものを選んでいるはず
「0 in, 2 out」のものを選択すると、恐らく音が出ます
チュートリアル[2]:音階をつける (MIDI入力に対応する)
*. チュートリアル[1] を完遂する、以後モジュール追加の文言は省略
1. 「Core:MIDI Interface」を追加
2. 「Core:MIDI Interface」の「1V/oct」から「VCO」の「V/OCT」へ配線
3. 「Core:MIDI Interface」の「MIDI device」をお使いのキーボードのものに変更
MIDIキーボードを操作すると、音階が変わるはずです
でもキーを離しても音が続いてしまいますね
チュートリアル[3]:勝手に音がでないようにする (ゲートの実装)
*. チュートリアル[2] を完遂する
1.「Fundamental:VC Mixer」を追加
2.「Core:MIDI Interface」の「Gate」から「VC Mixer」の「CH1」の「CV」に配線
3.「Core:Audio Interface」の「Outputs」の「1」に刺さっているケーブルを抜き、「VC Mixer」の「CH1」の「IN」に刺す
4.「VC Mixer」の「MIX」の「OUT」から、「Core:Audio Interface」の「Outputs」の「1」に配線
5.「VC Mixer」の「CH1」のレベルを上げる
シンプルなサイン波シンセの完成です
チュートリアル[4]:片耳が痛い (両chから出力する)
*. チュートリアル[3] から
1.「Audible Instruments: Multiples」を追加 (ユーザー登録が必要)
2.「Core:Audio Interface」の「Outputs」の「1」に刺さっているケーブルを抜き、「Multiples」の「1:3」の「IN」に刺す
3.「Multiples」の「Out」を2つ使って、「Core:Audio Interface」の「Outputs」の「1」と「2」に配線
オーディオインタフェースの仕様次第ですが、多くの場合、Outputs の1が左、2が右chになります
両chで音をだす場合、本例のようにアウトプットを分配、配線が必要になります
Multiples はユーザー登録が必要なモジュールですが、「必須なのに同梱されていない」レベルのモジュールなので、
Rackを遊び倒したい人は 迷わずユーザー登録してしまいましょう
どうしてもユーザー登録が嫌、って人は、「チュートリアル[3]」までのモジュールをもう1組作って「Outputs」の「2」に挿してください
そうすれば両chから音が出ます・・・片方の設定をいじった瞬間に両chから違う音が出る事態になりますけど
チュートリアル[5]:フィルタの実装
*. チュートリアル[4] から
1.「Fundamental: VCF」を追加
2.「Multiples」の「1:3」の「IN」から、「VCF」の「IN」へ繋ぎ変え
3.「VCF」の「LPF」から「Multiples」の「1:3」の「IN」へ配線
これでフィルタが実装されます
音が音だけに効果は感じにくいのですが・・・
チュートリアル[6]:フィルタを感じる (マルチOSCの実装について)
*. チュートリアル[5] から
1.「Audible Instruments: Multiples」(Multiples:2と表記)と「Fundamental: VCO」(VCO:2と表記)を追加
2.「VCO」の「V/OCT」から、「Multiples:2」の「1:3」(2:2でも可)の「IN」に繋ぎ変え
3.「Multiples:2」の「OUT」を2つ使い、それぞれ「VCO」の「V/OCT」と、「VCO:2」の「V/OCT」へ配線
4.「VC Mixer」の「CH1」の「CV」から、「VC Mixer」の「MIX」の「CV」へ繋ぎ変え
5.「VC Mixer」の「CH2」のレベルを上げる
6.「VCO:2」のパラメータを、「VCO」と違うようにする(オススメはFINEを微調整)
2OSCシンセの出来上がりです、フィルタをいじってみてください、音の変化が感じやすいはずです
Multiplesは音だけでなく、信号も分配できます、必須テクニックです
チュートリアル[7]:余韻をつける (ADSR[アンプ])
*. チュートリアル[6] から
1.「Fundamental: ADSR」を追加
2.「VC Mixer」の「CV」を、「ADSR」の「Gate」に繋ぎ変え
3.「ADSR」の「OUT」から、「VC Mixer」の「CV」に配線
ADSRがつきました、以上
チュートリアル[8]:フィルタにも余韻をつける (ADSR[フィルタ])
**図の注意**
宗教上の都合で、チュートリアル[7]で実装されたADSRは、下の段に移動しました
チュートリアル[8]で新たに追加されたADSRは上になります、宗教上の都合なのでご了承ください
*. チュートリアル[7] から
1.「Fundamental: ADSR」(ADSR:VCFと表記)を追加
2.「ADSR」の「GATE」から「Multiples:2」の「2:2」(さっき2:2を使った場合は1:3)の「IN」に繋ぎ変え
3.「Multiples:2」の「2:2」の「OUT」の1つから、「ADSR」の「GATE」へ配線
4.「Multiples:2」の「2:2」の「OUT」の1つから、「ADSR:VCF」の「GATE」へ配線
5.「ADSR:VCF」の「OUT」を、「VCF」の「FREQ」に配線
フィルタにもADSRがつきました、トランスが作れますね
ここまでのチュートリアルで、DTMerの皆さんなら、今こんな状態のはずです
ちなみに、Sylenth1などでは簡単にできる「8オシレーター」を実装すると下記のようになります
サイトデザインが破壊されました
こんなことしなくても、「E-Series: E340 Cloud Generator」なら1モジュールで済むんですけどね・・・
アイデアしだいでは現存シンセをいろいろ再現できるかも・・・4Kモニターの人は勝ち組ですね
モジュールはまだまだたくさんあるので、アイデアを駆使していろいろ遊んでみてください
・・・MIDIキーボードない人は「Fundamental:SEQ-3」を使うと良いですよ